第1話
「恋したい!」
亀山風呼(リーン・ユウ)は元気な女子大生。友人2人と“恋人のいない女だけのディナー”で過ごしたバレンタインの夜、風呼の家の2階に無口でクールな新保壱(アーロン)と明るくさやわかな新保大也(ケルビン)が突然引っ越してきた。対照的な2人はいとこ同士。風呼と同じ大学に通うことになるのだが、風呼は壱の冷たい態度と大也の女好きぶりを目の当たりにし、ゆううつな気分に。ある日、壱が持っていたマグカップを風呼があやまって割ってしまい…。
第2話
「目覚めた恋心」
捨て犬の飼い主探しを積極的に手伝ってくれる優しい大也から、いつの間にか目が離せなくなっていく風呼。大也の電話越しのキスの相手が母親だと知って安堵する風呼に壱が「大也のことが好きなのか」とストレートに問いかける。慌てて否定しつつも、大也への気持ちを確信するが、壱に大也とは無理だと断言されて悩む風呼。告白に来た相手を断るために大也に抱き寄せられ、利用されているだけとわかっていても風呼の胸はドキドキ…
第3話
「恋の不戦敗」
大也への想いを自覚してからというもの、風呼の頭の中は寝ても覚めても大也でいっぱい。そんなある日、壱と風呼が2人きりで教室にいるところをクラスメートに目撃される。翌日2人がキスをしていたと、校内じゅうが噂で持ちきりになる。誤解を解こうと、必死に弁解する風呼だが大也は全く意に介さない様子。大也は本気で人を好きになったことがないのだと知りショックを受ける風呼。ある日、大也に一緒にDVDを見ようと部屋に誘われ…
第4話
「手ごわい恋敵」
大也を追いかけてテニス部に入部した風呼。勇気を出して、テニスシューズを買いに付き合ってほしいと大也を誘うが、ひょんなことから秋桜先輩(シンシア・ワン)と3人で行くことに。容姿端麗なテニス部の花 秋桜に負けじと気合を入れたはずが、大失態を演じてしまう。その夜、大也と秋桜が急接近する現場を目撃した風呼は居た堪れなくなりその場を走り去る。壱に叱咤され、部屋に戻った風呼は自分の早とちりだったと知りホッとするが…
第5話
「恋率ゼロ?!」
足を負傷した秋桜の登下校を大也が送り迎えしていると知った風呼は、大也が秋桜の作戦にはまらないようにと必死に2人につきまとう。大也との関係をハッキリさせたい秋桜はとうとう、大也に告白。しかし「好き」の種類が違う、好きでいられるのは重荷だと大也にきっぱり断られてしまう。大也の「好き」はどう違うのか? 秋桜がフラれてうれしいはずが、かえって不安になる風呼。そんな中、大也に2人だけで海に行きたいと言われ…
第6話
「失恋の味」
磯部(脩)の告白を断ったことで、やるせない気持ちになり、大也の気持ちがちょっとわかった気がする風呼。風呼の大也への気持ちを知る壱は大也と風呼に苛立ち、訳もなく不機嫌になる。ある日風呼は、周囲からの後押しを受けてついに大也に告白を決心。しかし、勇気を出して告白した風呼に対する大也の返事は予想通り悲しいものだった。みんなに優しい大也だが、自分だけは特別だと思っていた風呼が受けた失恋の痛手は大きく…
第7話
「吹き抜けた恋の風」
自分への風呼の態度が変わってしまったことに戸惑う大也。大也もまた自分をフッたことで悩んでいることを知った風呼は、大也の姿を見まいと閉ざしていたカーテンを開き、大也と友達関係に戻ることを決意する。壱はそんな風呼を励まし、ライブに誘う。壱と出かけたことで大也に後ろめたさを感じる風呼。壱は風呼の夏休みのバイトにと自分のバイト先を紹介する。忙しさで気を紛らわそうとしていた風呼だが、大也もバイトの申込みに現れて…
第8話
「月夜の恋あかり」
更衣室でのぞきに遭い、泣き出した風呼を抱きしめる壱。壱からハッキリと言葉では告げられなくとも壱の気持ちを知った風呼は、「普通のままでいたい」と大也から言われた同じ言葉を壱に返してしまう。しかし、壱に大也が好きな風呼を受け入れると言われ、とまどいを隠せない。大也に失恋したばかりの風呼は壱と距離を置こうとするが、秋桜が企画した傷心旅行に壱も同行してきた。どこまでも優しい壱に風呼の気持ちも変化し始めて…
第9話
「友達以上恋人未満」
風呼は大也の誕生日に捨てられなかった写真を大也に渡し、壱からもらったヘアピンをつけて、2人とも大事な友達だというメッセージを伝える。そして壱のためにマグカップを作りプレゼントするが 、壱は突然不機嫌になり誤ってカップを割ってしまう。カップにどんな意味があるのか気になる風呼。そんなある日、壱と風呼が街で受けたインタビュー映像がテレビで流され、再び壱と風呼は学校で噂の的に。急接近する2人の様子に大也は…
第10話
「新しい恋の始まり」
大学の文化祭にクラスでお好み焼き店を出すことになった風呼と壱。準備を壱の家で行うことになり、途中ふざけ合っているうちに、風呼はクローゼットにしまわれた壱のマグカップを発見する。文化祭当日、先生の手伝いに借り出された壱と半日会えないだけで、壱のことばかり考え、壱の姿を捜す自分に気づく風呼。でも、意識し始めた途端、壱と風呼は2人きりでいるのがどこか気まずい。そんなある日突然、壱の妹 古都がやってきて…
第11話
「気になる初恋の人」
風呼に壱のことが好きだと打ち明けられ、なぜか内心おだかやではない大也。言葉には出さなくても壱にも風呼の気持ちが伝わり、晴れて2人は両思いに。そんな矢先、壱の初恋の相手 伊織(パティ・ホウ)が2人の前に現れた。伊織は学校にまで現れ、壱を連れ出して行く。風呼は伊織と壱のことが気になり食事も喉を通らない。そんな風呼に壱は誕生日プレゼントを贈りデートに誘う。壱の心遣いに風呼の不安も吹っ飛んだかに見えたが…
第12話
「恋を邪魔しないで!」
気落ちしている風呼を大也は、大也と壱が育った祖父母の家に連れて行く。昔の写真を見せてもらいながら、風呼は壱と伊織が知り合った当初から伊織には恋人がいたことを知る。大也が好きだった頃の風呼も受け入れると言った壱。なぜ壱は悲しい恋を選ぶのか不安になる風呼。伊織が現れてからというもの壱は頻繁に伊織と会っていた。風呼の誕生日当日、サプライズパーティの会場に向かおうとした壱に伊織から電話がかかってきて…
第13話
「ねじれた恋のベクトル」
勇気を出して壱に伊織とはもう会わないでほしいと告げる風呼。壱は風呼が望むなら会わないと約束するが、伊織のマグカップを捨てられずにいた。「もう来ないでくれ」と言われても伊織は相変わらず壱に電話をかけ、壱の前に現れる。無理して伊織を避ける壱の表情は暗く、授業中も上の空。そんな壱の姿を見て、自分のせいだと感じた風呼は、悪者になりたくないと壱に伊織のメモを渡す。壱のことで悩み悲しむ風呼に大也は…
第14話
「独りよがりの恋」
壱は風呼に何も告げずにアパートを出て行った。風呼への気持ちが「好き」だと確信した大也は、学校で緊急ライブを開き、大胆にもみんなの前で歌で風呼に告白する。まだ壱のことを忘れられない風呼は突然の告白に困惑するが、大也は風呼のことを放っておけない。壱が祖父母宅へ越したことで古都も心配して風呼を訪ねて来た。古都にまで心配をかけていることを知った風呼は強くなろうと決意し、壱のことを諦めようとするのだが…
第15話
「恋人達のクリスマス」
クリスマスが近づいてきた頃、風呼は壱と自然に接することができるようになり、壱が伊織と会っていることで悲しむこともなくなってきていた。これが2人の距離だと感じる風呼。一方、クリスマスを風呼と一緒に過ごしたいと思う大也は、自分達の学部と風呼の学部の合同クリスマスパーティを企画する。嫌がる壱はパーティの当日バイトに行くが、その道すがら自分の前では決して見せない恋人と一緒にいる幸せそうな伊織の姿を目にする…
第16話
「恋のバランス」
大也と付き合うことにした風呼。大也は壱に報告し、学校でも交際宣言するが、壱の姿を見た風呼は肩に回された大也の腕を無意識に振り払ってしまう。大也を傷つけてこのまま終わってしまうのかと沈む風呼を、大也は「ゆっくり行こう」とやさしく包みこむ。この恋は諦めたくないと思う風呼。バレンタインデーが近づき、風呼は不器用ながらも大也に手作りのプレゼントを渡そうと決心する。そんなある日、大也と壱の母親たちが訪ねてきて…
第17話
「恋愛前線 停滞中」
風呼はアクシデントとはいえ、壱とキスしてしまったことを大也になかなか切り出せずにいた。風呼にキスしたことが嫌だったといわれ、ショックを受ける壱。大也と付き合いだして1ヶ月たっても壱のことを引きずっている自分に気づく風呼。親友たちからも「このまま2人を応援していいのか」と問われても答えられない。それでも風呼は大也へのバレンタインのプレゼントを作り続けていた。ある日、壱から大也が入院したと知らされた風呼は…
第18話
「恋する散歩道」
壱に思いを寄せる影近は、壱が風呼を好きなことを察し、少しでも風呼に近づこうと風呼の身なりを真似て壱に付きまとう。影近から壱の気持ちを聞かされた風呼。そのことを知った壱は再び風呼に告白する。とまどう風呼を大也は「俺の風呼でいろ」と抱きしめる。大也の不安に胸を締め付けられ、大也を悲しませたくない風呼は、大也の彼女でいようと心に決める。ある日、風呼と大也は壱に内緒で秋桜先輩達と一緒に1泊旅行に出かけて…
第19話
「失くした恋のかけら」
大也と風呼の外泊を知った壱は1人戻った風呼にキスしようとする。拒む風呼を「諦めない」と抱きしめる壱。そのことを知った大也は壱に殴りかかる。大也の手を必死で止める風呼の涙を見た大也は、風呼の気持ちを信じきれず自己嫌悪に陥っていく自分に気づく。大也からもらったブレスレットのハートのチャームをなくした風呼は必死に捜すが見つからない。大也との関係を守りたい風呼は自分から大也をデートに誘い、必死にプランを練るのだが…
第20話
「恋のトライアングル」
努力も虚しく大也と別れることになった風呼は、大也の母から壱か大也のどちらかが海外に引っ越して家業を手伝うことを知らされる。誰がどこに行こうが関係ないと自分に言い聞かせる風呼。壱と大也が海外の下見をして戻ってきた。1人は海外に渡り、もう1人も引っ越すことになる。関係ないと思っていても涙が止まらない風呼。明るく送別会を開き、風呼は子供専門の美容師としての道を進もうと決心する。そして、お別れの日がやってきて…